◇新潟日報「幸せフィナーレへ」(25)=3月27日付=

各所での終活セミナーで関心が高い話題が「葬儀」「お墓」です。葬儀やお墓のことは、ご自身でできる準備と、後を託さなければいけないことがあります。

終活をテーマとしたイベントでも、さまざまな葬儀の形態が紹介されています。葬儀の参列者が多いと予想される現役世代の方でしたら、ある程度の規模の会場が必要になるでしょう。先日亡くなられた俳優は、本人が望んでいた家族と親しい方の密葬で送ったそうです。

ご自身の葬儀を想像してみてはどうでしょう。縁起でもない、と思われるかもしれませんが、そのようなことはありません。終活はご自身の万が一に備えての活動でもあり、それにより、もっと輝くあしたが続く先に向けて準備することです。

私の親戚は本当に家族だけのお別れの会を開きました。僧侶は呼ばず、本人が流してほしいと頼んでおいた曲をかけ、一晩ゆっくりとお別れをしました。本人の希望通りのいいお別れの会で、それをやり通した家族も素晴らしいと思いました。

誰に見送ってもらいたいか。場所はどこがいいのか。費用はどの程度かけるのか。次回は葬儀についてです。

一般社団法人「はまなす」(新潟市中央区)代表理事・秋山貴子