◇新潟日報「幸せフィナーレへ」(36)=8月28日付=

エンディングノートのセミナーを受講された20代の女性から、「エンディングノートは年配の方が書くものだと思っていました。でも、私たち若者も自分を見つめ直すきっかけに書いてみてもいいのですね」という感想を頂きました。

エンディングノートは、「終活」「人生の終わりの準備」「高齢者が書くもの」というイメージが多くあると思います。しかし、年齢に関係なく、人生について時に深く考え立ち止まることもあれば、病になることもあります。そして、日々、何かしらの始末をつけて明日という日を迎えるべく今日を終えます。

そう考えると、さまざまな「準備」は来るべき未来に備える活動ですから、その方その方のライフプランを記す「未来ノート」として使うことは、とてもいいことだと思います。

お墓のありさまを考えることも、結論がすぐにでなくても「考える」「準備」することは決して無駄ではありません。「自分のこと」として意識するきっかけが、大切な一歩なのだと思います。ご自分が大切にしていることから、自分スタイルの「これから」の未来ノートを作ってみましょう。

一般社団法人「はまなす」(新潟市中央区)代表理事・秋山貴子