◇新潟日報「幸せフィナーレへ」(24)=3月13日付=

一気に雪解けが進み、どこからともなく春の気配を感じるようになりました。

先日、「地域の茶の間」にお邪魔し、尺八奏者の方と、琴を演奏させていただく機会がありました。越後の冬は厳しく、外出の機会も限られますが、気軽に地域の皆さんが集い、お互いの近況を語る場を継続して提供している活動は、素晴らしいことだと思います。 人と人のつながりが地域をつくります。こうした活動は時間がたったときに、結実する大切な種であると思います。

世代を超えた交流の場は、地域の力にもなり、それが超高齢社会において、「もし認知症になったら」「1人で生きていけるのだろうか」「自分が死んだ後の始末はどうしよう」といった心配事を解決できるきっかけにもなるかもしれません。今では当たり前になった相続や終活の在り方も、振り返れば昔は違っていた点がたくさんあるように、これからも変化し続けていくことでしょう。例えば、葬儀の在り方、お墓の在り方も変わっていくことでしょう。

次回から、そうしたことについて書いていきたいと思います。

一般社団法人「はまなす」(新潟市中央区)代表理事・秋山貴子