新潟日報「幸せフィナーレへ」(1)=4月4日付=
越後平野にも春の足音が聞こえてきました。今日から一緒に「自分らしく生き抜く~幸せフィナーレ」を探す一歩を始めましょう。
私たちはいつか「さよなら」の時を迎えます。その時がいつ来るか、誰も予測できません。
別れを迎える時、人は何を残したいと思うのでしょうか。私自身、母の死を通して、深い愛情を再認識し、今もなお亡き母に支えられていると感じています。
「遺産」は、お金など目に見えるものだけではありません。人の想(おも)いや技術、家訓、秘伝の味など、そういったものも大切な遺産だと、私たちは思います。
幸せなフィナーレに向けて、「終活」とは「人生の最後の後始末」という面とともに、「今を生きる、生き切る。そして、大切な人に想いを繋(つな)ぐ、託す」ための一つ一つのステップです。私が私らしく生きること―。そう、「今を輝くために取り組んでおくといいこと」「大切なあなたのために私が今できること」という視点でこの連載をお届けしたいと思います。
次回から「エンディングノート」を取り上げてみたいと思います。お楽しみに。


一般社団法人「はまなす」(新潟市中央区)代表理事・秋山貴子