◇新潟日報「幸せフィナーレへ」(28)=5月8日付=

自分が亡くなった後、骨はどういう形で納めてほしいか決まっていますか?

亡くなった後のことは家族にお任せという人、具体的な希望があるという人、考えはさまざまでしょう。希望がある人は、元気なうちにどなたかに話してください。「家族は分かっているはず」と本人は思っていても、案外家族は知らなかったということが多くあるからです。

終活を支援する私たちは、お客さまに骨をどのようにしたいか聞きます。親族と同じ墓、合葬墓、墓はいらないという人など、十人十色のお気持ちがあります。

寺が決まっているのであれば、お客さまと一緒に寺を訪れます。生前から付き合いがきちんとあり、託されている間柄だということを、お寺の人にも知っていただく必要があるからです。

葬儀の専門家によると、葬儀はもとより、骨つぼや仏具などが多様化しているほか、遺骨の手元供養の方法などもさまざまになっているそうです。亡くなったその後はどのようにしてほしいか、また残される人も、どのようにしてあげたいかということを、日頃から話し合い、自身の言葉で伝えていくことをお勧めします。

一般社団法人「はまなす」(新潟市中央区)理事・谷内田真実