新潟日報「幸せフィナーレへ」(4)=5月16日付=

  お客さまから「エンディングノートを書くときの筆記用具は何がいいですか」というご質問を受けることがあります。

ボールペンなど消すことが容易にできないものより、気が変わったらサッと消しゴムで消し、書き直すことができる鉛筆をお勧めしています。

人の気持ちは、環境や時間などによって変化していきます。遺言書も書き換えは自由ですが、簡単に書き換えようという気持ちには、なかなかならないものです。

その点、エンディングノートは気持ちが変わったら、いつでも手軽に書き直しができます。ここが、エンディングノートの良いところだと思います。

エンディングノートは「書いたら終わり」ではなく、必ず見直す時間をつくりましょう。

書いた日から半年、1年後の節目でも、誕生日でもいつでも構いません。エンディングノートを見直す時間は、今のご自分を知る機会になると思います。メモを取るような気持ちで、エンディングノートを書いてみてはいかがでしょう。

 

 一般社団法人「はまなす」(新潟市中央区)理事・谷内田真実