◇新潟日報「幸せフィナーレへ」(20)=1月16日付=

2018年が明けました。新年最初の「幸せフィナーレへ」となります。今年もよろしくお願い致します。

私は年始に夫の両親と共に過ごしました。温泉につかり、夕食をいただきながら、両親の親やきょうだいの話、お墓の話、子どもたちの将来のこと、健康に気を付けて元気で過ごしていきたいことなど、あれこれとたわいのない話をしたひとときでした。

両親は両親なりに、子どもである私たちは私たちなりに、それぞれの無事を案じ、また次に会う約束し別れました。いつまでも永遠に時が続くわけではないことは承知していても、やはり、いつまでも元気で過ごしてほしい、とお互いが望む。

もしも、その時が来たら、今まで築いてきた関係性があれば、安心できるはずでしょう。きっと孤立した別れは防げるはずだと思います。自分で自分のことができなくなった時や亡くなった後のことを託せる関係性を、信頼できる人と結んでいく作業。そのことが「終活」であり、元気なうちにできる準備だと思います。新しい年を迎えたのを機に、周りの人との信頼できる関係性を築き上げてみませんか。

今年もさまざまな視点で「終活」について書いていきます。

一般社団法人「はまなす」(新潟市中央区)代表理事・秋山貴子