◇新潟日報「幸せフィナーレへ」(11)=8月29日付=
ペットは家族の一員という方も多いのではないでしょうか。ペットと過ごすひととき、その手に触れる優しさやぬくもりを、ずっと忘れずにいたいものです。
でも、いつかお世話ができなくなったり、ペットよりも飼い主が先に逝ってしまったりした場合のことも、考えておかなければなりません。誰にペットのお世話を託しますか。
かかりつけの動物病院、いつものお散歩コース、餌の好み、常用しているお薬など、飼い主には当たり前のことも、他の人には分からないものです。
ペットを信頼できる方に任せることを考えているのであればぜひ、エンディングノートを活用してみてください。お散歩コースは簡単な地図を、予防接種や手術歴なども書いておくといいでしょう。
ペットの寿命も延びています。飼い始めるときに、最後まで面倒を見ることができるのかということを、考える冷静さも必要かもしれませんね。
また、お散歩仲間をつくっておきたいものです。ペットを通じて地域の方と会話を楽しむことで、孤立しない一つの方法になるかもしれません。
ぜひ、大切なペットが幸せな一生を送れるよう、今からできることに取り組んでみませんか。

一般社団法人はまなす 代表理事 秋山 貴子