新潟日報「幸せフィナーレへ」(8)=7月11日付=

5月初旬に当事務所にてメモリアルフォト(生前遺影)撮影会を行いました。撮影を希望された方は、40代と50代の女性です。メモリアルフォトに携わる当日のスタッフはメークさん、カメラマンさんと、全員女性でした。

撮影を希望された理由は「“その時”はいつ来るか本当に分からないので、準備をしておきたい」「生前の遺影、という意味もあるけれど、今の自分を残しておきたい」など、それぞれでした。

メークを担当したのは、プロのメーキャップアーティストのYさん。撮影者が今まで歩んできた人生の強さ、しなやかさ、優しさ、苦しさ、悲しさ、かわいらしさ…。そういったものを、直接肌に触れ、会話をしながら読み取っていきます。とてもすてきな凜とした表情と無駄のない動作で。そうして内面からにじみ出た「私らしい」メークが仕上がりました。

 メモリアルフォトは生前遺影という意味合いだけではありません。日常生活に少しだけ、いつもと違う彩りを添え、毎日をよりイキイキと過ごすための一つのきっかけ。「私らしい顔」で新たなステージへ踏み出す一歩。そう思いませんか?

一般社団法人「はまなす」(新潟市中央区)代表理事・秋山貴子