新潟日報「幸せフィナーレへ」⑥=6月13日付=

 エンディングノートを書くことは、「今を考える延長にあるいろいろなこと」に備える活動の一つと、講演などでもお話をしています。

エンディングノートを書いたら、そっとしまっておくのではなく、ご家族や大切な方にぜひ、「書いたよ」と伝えてください。そのノートをあなたと家族や大切な人との「連絡帳」として使ってみてはいかがでしょう。

例えば、保険証や生命保険の証券、不動産の権利書など、大切な物のしまい場所について書いておき、ノートの置き場所をご家族に伝えておきます。そうすることで、ノートを書いたご本人に不測の事態が起きたとき、ノートを見てその場所にたどり着くことができます。

また、「ノートは書いたけれど、今はまだ見られたくないところがある」という場合は、ノートの端をのりでとじて袋とじにしたり、封筒に入れて封をしたり、別な場所に分けて保管したりするといった工夫もおすすめです。インターネットを利用するときのパスワードなども、いざというときのために書き記しておくことも大切ですね。

「今、そしてこれから」を考える自分らしいエンディングノートを作りましょう。

一般社団法人「はまなす」(新潟市中央区)代表理事・秋山貴子