◇新潟日報「幸せフィナーレへ」(14)=10月17日付=

「家族関係図」は相続が開始され、遺産分割協議書を作成する際に添付する書類ですが、家系図のようにお使いいただいている方もいらっしゃるでしょう。

ご自身が生まれてから現在までの戸籍は、ご自身で取得できます。ご自身の戸籍には、父や母、配偶者や兄弟姉妹、子ども等が記載されていますので、それを基に、まずは家族構成について作成してみましょう。

ご自身を中心に、家族を線で結んでいくと、つながりが見えてきます。配偶者の方の家族構成を作成すると、さらに広がりのある関係図ができ、いざ相続が開始となった際、誰が誰の相続人になり得るのか、一目瞭然です。

また、出生時についてはいつ、どこで生まれ、誰がいつ出生の届け出をしたか、などの情報も記載されています。人は、生まれるときも亡くなるときも、自分以外の誰かのお世話によって、その事実が戸籍に記載されることになるのですね。

出来上がった家族関係図を基に、さらに一族の歴史をたどってみる、家族でご先祖様の思い出話をするきっかけにもなるかもしれませんね。

ご自身の終活の準備として、家族関係図をエンディングノートに記入しておくとよいでしょう。 次回は、具体的な書き方を紹介します。

 一般社団法人「はまなす」(新潟市中央区)代表理事・秋山貴子