◇新潟日報「幸せフィナーレへ」(12)=9月12日付
「1人暮らしの高齢者の方が、飼っている犬や猫と一緒に入居できる施設があるそうですよ」。そう教えてくださった、高齢者とペットの暮らしを応援する新潟市の市民グループ「どうぶつがかり」の三浦さんと一緒に、神奈川県横須賀市にある特別養護老人ホームを訪ねてきました。
施設の理事長が目指しているところは「高齢になっても安心して犬や猫を飼うことができる社会」「高齢者の暮らしの質を重視し、普通の暮らしをあきらめない高齢者の生活を支えること」。こうした施設はまだ、全国でもそう多くはないようです。
三浦さんによると、高齢者の方が自身の体調が優れないのに、ペットを預ける人がいなくて病院へ行けない、飼い主が急きょ入院になりペットが取り残された―といった事案もあるそうです。家族同様の存在であるペットを飼っている場合はやはり、ご自分でペットの世話ができなくなったときにどうするか、ということを考えておく必要がありますね。
また、新潟市で老犬介護士・防災士として活躍している「りんりん」の林さんによると、災害時にペット同伴で避難できる避難所がどこなのか、事前の確認も必要とのこと。
動物関連の方たちと協力しながら、エンディング系のペット手帳も作成しましたが、ペットを誰かに託すためには準備も大切です。備えあれば憂いなしです!
一般社団法人「はまなす」(新潟市中央区)代表理事・秋山貴子